流行時期はいつ?

流行時期はいつ?

予防することが一番大事!

一般的な流行時期

一般的に、インフルエンザが流行する時期は12月~3月の寒い時期だと言われています。おそらく、ほとんどの人はその印象を持っているかと思います。11月頃に患者が少しずつ増えてきて、年明けから3月くらいまでに一気に流行し、4月頃からおとなしくなっていくイメージですよね。逆に、夏にインフルエンザは流行しない傾向にあります。ウイルスは低温かつ低湿度の環境のほうが長く生きられるため、冬のほうが感染力は高まる傾向にあります。とはいえ、近年は様々な流行パターンが見られるようですよ。

近年の傾向

2018年シーズンはA型インフルエンザに2回かかる人が多かったようですね。その後にB型にかかったという人もいるため、「1回かかったから今シーズンは大丈夫」という考えは通用しないようです。インフルエンザはその特性から季節性のウイルスであると言われています。主にA型は、過去に新型インフルエンザとして大流行した「AH1pdm09」と、香港型と呼ばれた「AH3」があります。
2019年シーズンでは、10月の段階で「AH1pdm09」が31例、「AH3」が8例でした。なお、B型は5例です。これまでのパターンだと、交互に「AH1pdm09」と「AH3」が流行した後に、B型が流行しだすのが一般的でしたが、このシーズンは予測が難しかったと言われています。なぜなら、前年の2018年シーズンは最初にB型が流行し、同時期にA型が流行したからです。そのため、同シーズンに複数回インフルエンザにかかる人が多かったのです。流行パターンが変則的になっており、流行時期も早まっている傾向にあるので、これまでの典型的なパターンから予防対策をするのではなく、日々の生活の中で常にインフルエンザに対する意識を持っておく必要があるんですね。
2019年シーズンは、地域によって流行の度合いがかなり異なっていました。ある地域ではこれまでの流行時期とほぼ変わらない一方で、10月の時点である程度流行している地域もありました。それに加えて行楽シーズンで人の行動が活発になります。さらに、ラグビーワールドカップが開催されたため、オーストラリアや南アフリカなど日本と季節が逆でインフルエンザが流行している時期の地域から訪れた観光客も多いため、従来通りの予測がほぼできない状況でした。近年日本はインバウンド観光客の増加により、様々な国から人が訪れます。インフルエンザの流行時期はウイルスの活動だけではなくこのような外的要因にも影響されるので、あらゆる角度から観察していく必要があるんですね。

看護師へ情報発信インフルエンザに関するあらゆる情報を紹介しています。特に、治療に携わる機会のある看護師にとって役立つ情報が満載ですよ。お問合せは、こちらからお願いいたします。

インフルエンザのアレコレを知りたい看護師へ