妊娠中にかかってしまったら?

妊娠中にかかってしまったら?

かかってしまった場合の対処

妊娠中のインフルエンザ

妊娠中にインフルエンザの疑いがあった場合、まずはかかりつけの産婦人科に電話をして医療機関を紹介してもらってください。産婦人科の医師が紹介先の医師へ診療情報を提供することで診療がスムーズになりますよ。また、症状が出てから12時間以上経過した場合については、最寄りの内科へ行ってください。特に、意識がもうろうとするなどの重い症状の場合は即座に医療機関で受診してください。動けないなら救急車を呼んで、インフルエンザの疑いがある旨を伝えてくださいね。
受診後は、必ず医師の指示に従って早めの処置に努めてください。高熱が長く続いた状態は妊婦にとって非常に大きな負担となります。発症から一定期間が過ぎると効果がない薬もあるので、可能な限り早めの処置がカギですよ。外出は当然NGですし、家にいる間もできる限り安静にしてください。家事などの仕事は他の家族や知人などに任せて、自分は休むことに集中しましょう。上のお子さんがいる場合は、感染しないように別室で過ごしてもらうか、親戚に預けるなどの対応が必要です。どうしても隔離できない場合は、マスクの着用や手洗いうがいを徹底してくださいね。

胎児に影響はあるのか

妊娠中にインフルエンザになった際に最も心配なのが、胎児への影響ですよね。現在の研究によると、インフルエンザによる胎児への影響はほとんどないと言われています。そのため、大切なのは「重症化を防ぐ」ことです。退治に影響がないからと適切な処置をせず、重症化した場合には奇形児などの先天性異常が起こる可能性があります。なによりも大切なのはインフルエンザにならないように予防することですが、もしかかってしまった場合には早急な対応と適切な処置をするべきです。

薬について

妊娠中に抗インフルエンザ薬を飲むことに不安を持つ人も多いでしょう。日本産婦人科学会では投薬について、「治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合に行う」と定めています。そのため、きちんと医師に相談した上で処方された薬であれば飲んでも構いません。

受診するタイミング

受診するタイミングについてですが、インフルエンザが疑われる症状が出た場合には即座に受診してください。軽い鼻水や咳だけなら様子を見ても構いませんが、急な発熱や筋肉・関節の痛みなどインフルエンザ特有の症状が出た場合には注意ですよ。その際の診療科は内科です。先述の通り、かかりつけの産婦人科の医師から紹介してもらうのが最も望ましいですね。避けるべきなのは、インフルエンザを発症した状態で産婦人科に行き、他の妊婦に感染するケースです。

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